PNS(パートナーシップ・ナーシングシステム)

 PNSとは看護師が21組で患者をケアすることをいう。一人で複数の患者を担当する従来型の看護体制に比べ、一人ひとりの負担が軽減し、医療ミスの防止につながり、超過勤務が減る効果がみられるという。ペアの相手は力量や経験年数を考慮して組まれ、若手看護師に対する教育の一環にもなり、医療の質の向上にもつながりうるとのことである。

 一方、長年ノウハウを積み重ねてきた働き方が一変するだけに混乱も伴うことも多い。。パートナー同士の息が合わず、一人の負担が大きくなることがある。結果的にベテランの仕事量が増えてしまう。このPNSは、大学病院や大きな総合病院のように看護師の人数や質が充実してない中小病院では、導入が困難なことが予想される。これまでのわが国の医療においては、主治医制が定着しており、患者サイドもmy doctorとの考え方が強い。しかしながら、医師不足、看護師不足の状況を考えれば、このような複数主治医、看護師制度を導入し、チーム医療を導入するする必要があるように思える。患者サイドもこのような医療制度に理解を示す必要がある。

(吉村 やすのり)

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