京都大学、大阪大、東京医科歯科大は共同で将来の再生医療の産業化を担う人材の育成のために、再生医療支援人材育成コンソーシアムを設立する。各大学の大学院で細胞の培養や加工を手掛ける技術者を育て、再生医療の新規産業への人材供給を目指すことになる。
3大学はコンソーシアムを通じ、細胞培養の技術者を育てることを目的として教育のカリキュラムを共同で作製し、理化学研究所や慶應大学などの協力も得て、eラーニングの教材を開発する。また技術面のみならず、再生医療をめぐる倫理や法規制、知的財産に関する制度などについても教育する。一方、日本再生医療学会は、臨床培養士や認定医など再生医療の専門家を認定する制度を今年からスタートさせている。3大学は同学会と連携し、臨床培養士として認定される人材の育成を目指すことになる。
(2014年10月7日 日本経済新聞夕刊)
(吉村 やすのり)