脳死下の臓器提供

読売新聞のデータ分析によれば、脳死下の臓器提供を巡り、今年に行われた摘出手術の7割超が休日に集中していました。移植施設への臓器の受け入れ要請が休日に集中することで、人員や病床が逼迫し、この傾向が続けば受け入れの断念が増加することが予想されます。
休日の摘出手術率は近年増えており、2016~2019年には平均41%でしたが、2020~2023年は61%に増えています。2024年は、これまで脳死下の臓器提供は46件あり、うち76%にあたる35件の摘出手術が土日祝日に集中しています。
背景には、平日は提供施設の手術室が予定で埋まることが多く、人員や病床を確保しやすい休日に摘出手術が計画されることや、脳死者の家族が 看取りのため集まりやすいことなどがあるとみられています。同じ日に特定の移植施設に複数の臓器の受け入れ要請が集中することで、受け入れを断念するケースが相次いでいます。

(2024年5月30日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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