鳥取大学医学部学生に「生殖医療の倫理を考える ― 今なぜ子どもを守るための公的プラットフォームが必要か ― 」と題して産科婦人科学の講義をさせていただきました。
1976年のヒト体外受精の成功以来、不妊の原因を治し、自然の生殖過程の再現を目指した不妊治療には、大きなパラダイムシフトが起こっています。様々な生殖補助医療の開発により、不妊の原因を治すことより、いかにして挙児を得るかということに臨床の主眼がおかれるようになってきました。
この生殖医療の発展には目覚ましいものがありますが、社会的・倫理的・法的な様々な問題が提起されるようになってきています。わが国の生殖医療の現状ならびに今後のあり方について講義させていただきました。
(吉村 やすのり)