肝細胞オルガノイドの作製

 慶應義塾大学らの研究グループは、肝細胞が持った機能を失うことなく増殖させる方法を確立し、ヒト初代肝細胞からミニチュア臓器であるオルガノイドを作ることに成功しました。

 ヒトの肝細胞を機能を保ったまま大量に安定的に培養することは難しかったのですが、特定のたんぱく質を使うことによって細胞を100万倍に増やすのに成功し、ホルモンを使って培養し、肝臓がもつ毛細胆管の構造を再現したようなオルガノイドを作製しました。このオルガノイドは、糖や尿素、胆汁酸、コレステロールを作ることを確認しています。脂肪の蓄積もみられています。

 オルガノイドはミニ臓器とも呼ばれ、病気の仕組み解明や薬の開発、再生医療につながる可能性があります。

(2025年4月17日 慶應義塾大学プレスリリース)
(吉村 やすのり)

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