高卒者の育成

 厚生労働省によれば、2026年春の卒業直後に就職を希望する高校生の求職者数は、前年同期比0.5%増の約12万6,000人です。高卒への求人数は0.3%増の約46万7,000人で、求人倍率は3.69倍です。就活は学生優位の売り手市場となっており、大卒人材の確保に苦戦していることも高卒人材の待遇向上を後押ししています。

 しかし、高卒性の離職率は大卒生よりも高水準で、定着が課題となっています。厚生労働省によれば、2021年に就職した高卒者は1年目に17%、3年以内には38%が離職しています。高卒者の入社後のキャリアパスを用意することが大切です。企業と学校は、連携して生徒の納得のいく選択を支えた上で、入社後にはきめ細かなキャリア形成の支援体制が必要になります。

 高卒の採用に力を入れる各社は、大卒の資格や運転免許の取得支援など入社後の育成環境を充実させ、令和の金の卵にアピールしています。

(2025年9月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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