全国精神保健福祉会連合会の調査によれば、統合失調症やうつ病といった精神障害がある人の家族の78%が、睡眠が取れないなど身体の不調を感じています。本来は社会で担うべき本人のケアを家族が肩代わりし、サポートもないのが現状です。
精神障害のある人の家族の生活変化としては、睡眠が取れない、食欲がないなど身体の不調を感じたが78%、趣味や旅行など余暇活動の余裕が無くなったが70%と続いています。本人のための支出が増え、経済的な困難に直面が52%、勤務時間の減少、退職など就労状況の変化が49%と目立っています。家族の仕事面で受けた影響による経済的損失額は、1人当たり年平均約120万円の損失と試算されています。

(2025年11月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





