小中学生の生成AI利用の拡大

 ニフティキッズの調査によれば、小中学生の55.1%が対話型AIのChatGPTを利用しています。ベネッセの調査によれば、利用する小学生の56.9%が分からない時はまずAIに聞くと答えています。家庭学習でのAI利用は辞書やネット検索の延長という認識が強いのですが、利用の範囲や可能性は広がっています。

 学校でも生成AIの利用は広がっています。文部科学省は小中高向けに生成AIの利用の指針を示し、2024年12月の改訂版では、誤情報や偏りなどのリスクに留意した上で授業での有効な活用を検討するよう求めています。小論文やリポートでAIの生成物をそのまま提出することや、詩や俳句などの創作活動で安易に頼ることは避けるべきと明記しています。

 特性を理解してうまく活用すれば、家庭環境の違いによる情報格差を縮める効果も期待ができます。家庭学習での活用は進みますが、保護者側の受け止めはまだまだ複雑なようです。しかし、LINE・ヤフーの調査によれば、6割強の親が生成AIの学習への導入に肯定的ですが、誤情報や思考力の低下への不安を感じています。考えることを丸投げすると思考力が下がる可能性があります。使い方を工夫すれば学習効果が高まることも示されています。思考のパートナーとしての適切な使い方が大切となります。

(2026年3月3日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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