京都大学は、iPS細胞を駆使したがん治療で固形がんにも有効となる手法を開発しています。特定の分子を発現する免疫細胞をiPS細胞から作製し、固形がんを発症したマウスに投与すると腫瘍の増大が抑えられました。
増殖した免疫細胞を、体内に戻してがん細胞を攻撃するCAR-T療法で調べています。CAR-T療法は白血病などの血液がんに有効とされていますが、肝臓がんといった固形がんでは実用化に至っていません。今回の成果は、iPS細胞を使った免疫細胞療法の適用拡大につながる可能性があります。
免疫T細胞の働きを助ける分子であるインターロイキン15とインターロイキン21に着目し、この2つの分子を発現するようにしたiPS細胞由来の免疫細胞を固形がんを発症したマウスに投与しました。3週間後、腫瘍の大きさは通常のマウスよりも6分の1から7分の1ほどに抑えられました。

(ヒトiPS細胞から再生したキラーT細胞の固形がんモデルにおける治療効果を確認 -汎用性T細胞製剤の臨床応用に向けて一歩前進- 京都大学HPより)
(吉村 やすのり)





