子どものAI利用の増加

 東京都による児童・生徒のインターネット利用状況調査によれば、家庭でネットを使って学習する時に生成AIを使ったことがあると答えた児童生徒が38%に上り、前年度の約2.2倍に急増しています。小学生が28.1%、中学生が51.7%、高校生が61.3%、特別支援学校生が23.5%と、いずれも2~3倍になっています。

 携帯電話を持つ子の日常での生成AIの活用用途については、学習が33.4%でトップ、娯楽や趣味が28.7%、交友関係が14.2%でした。保護者自身が日常で生成AIを使う用途は、娯楽や趣味、仕事がそれぞれ4割弱でした。家事や育児が2割、利用していないは35%しかなく、親子ともに生成AIが身近になっています。

 文部科学省もAI活用に舵を切っています。次期学習指導要領では、AIの学習を小学校から高校まで盛り込む方針で議論されています。単に注意点などを学ぶのではなく、活用、適切な取り扱い、特性の理解という情報活用能力の3要素の視点から、AI自体の原理や仕組みを知る学習も入れています。

 次の学習指導要領で学ぶ小学生が社会で活躍する2050年代に、AIがどこまで進化しているのかは見通せません。子ども任せにせず、教員も親もまずは一緒に使ってみることが大切です。進化するAIのリスクも伝え合い、人間の力を高める上手な利用法を共に考えていくことが必要となります。

(2026年5月25日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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