女性で「やせ」の人の割合が昨年は12.3%と8人に1人あたり、1980年以降最も多くなったことが、厚生労働省が9日発表した国民健康・栄養調査で明らかにされました。やせは20代が21%超と最も多く、40代でも10%を超えています。すべてのライフステージにおいて、女性のやせ志向が一段と強くなってきています。一方、肥満の割合は、男性は28.6%で増加に歯止めがかかり、助成は20.3%で減少傾向を示しています。
体重を身長で2回割った体格指数「BMI」が、18.5未満を「やせ」、25以上を「肥満」と定義しています。BMIが18.5以下になると月経異常をきたします。若い女性の痩身志向が強くなると必ずと言ってよい程、月経がなくなります。エストロゲンという女性ホルモンが減少し、骨量が低下し、将来骨粗鬆症の原因となります。また、痩せた妊婦さんから生まれた子供は未熟児が多く、その子供が将来生活習慣病にかかりやすくなることもわかっています。しっかりした食事をとり、適度な運動をするよう心掛けることが大切です。
(吉村 やすのり)