健康保険証が、8月からマイナンバーカードと一体化したマイナ保険証に完全に切り替わります。スマートフォンに搭載して使う人も800万人と浸透しつつあります。飲み合わせの悪い薬の処方を防ぎやすいなど、紙の保険証にはない利点があります。
総務省によれば、マイナカードは6月末時点で1億386万人が保有しています。保険証として利用登録した人は5月末時点で9443万人と、カード保有者の9割を超しています。レセプト件数に占めるマイナ保険証の利用人数は4月時点で約7割でした。マイナ保険証はスマホにも搭載できます。2025年6月に搭載が始まり、9月から医療機関などで利用できるようになっています。
本人が同意すれば、医師や薬剤師らは過去の診察や薬の処方などのデータをみられます。初めて受診する医療機関でも適切な治療を受けやすくなっています。普段使っている薬と飲み合わせの悪い薬や同じ薬を重複して処方するリスクも抑えやすくなります。医療費の自己負担を一定額までに抑える高額療養費制度も手続きなしで利用できます。

(2026年7月21日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)





