過去最少の子ども人口

 総務省の発表によれば、4月1日現在の15歳未満の子どもの推計人口は、前年より35万人少ない1,366万人で、44年連続の減少でした。初めて1,400万人を割り、1950年以降で最少を更新しています。総人口(1億2,340万人)に占める割合は前年比0.2ポイント減の11.1%と51年連続で低下し、過去最低でした。子どもの人口は2015年に1,600万人を下回った後、2021年には1,500万人を割り、急速なペースで減少を続けています。

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生活習慣病の名称変更

 かつて成人病と呼ばれた疾患群が、生活習慣病に名を変えて約30年が経過しました。すっかり浸透してきましたが、日本学術会議が名称変更の提言も含めた議論を始めています。病気は個人の責任という患者への偏見や差別を助長しているというのが主な理由です。

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働く障害者の増加

 厚生労働省によれば、2024年に民間企業に雇用されている障害者の数は前年比5.5%増の約67万人で、2021年連続で過去最高を更新しています。直近10年で約1.5倍に増えています。全体の55%が身体障害者、23%が知的障害者、22%が統合失調症やうつ病などの精神障害者です。近年、精神障害者の比率が上昇しています。

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国立大学法人の経営収益

 国立大学法人全体の2023年度決算をみると、収入にあたる経常収益の5割を、国からの運営費交付金が占めています。法人化した2004年度から、交付金は1割減少しています。一方、経常収益は2004年度から1.2倍に増えています。受託研究や補助金などの外部資金が3.8倍に増えたことによります。

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日本経済の地盤沈下

 日本の経済は深刻なデフレや少子高齢化などが重なって、バブル崩壊後の失われた30年と評される今の苦境があります。豊かさの指標と言われる人口1人当たりのGDPで見ると、1990年代以降の日本は、過去300年余りで3度目の深刻な凋落を経験しています。覇権国とのギャップが著しく拡大するのは江戸時代の末期、第2次大戦の前後に続く現象です。過去2回は鎖国や戦争の影響で技術の格差が広がりました。今回は資本蓄積の遅れや労働の質の低下も目立っています。

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