STAP細胞論文に研究不正があったと認定した理化学研究所の調査委員会は、5月7日再調査の必要はないとの判断を下した。理由は再調査に値する論文の提出はなかったとしている。これが理事会で決まれば、研究に不正があったとする最終報告書が確定する。
小保方氏側は拙速で粗雑な扱いには到底承服できるものではないとの立場から、法的闘争も辞さない構えである。STAP細胞を巡る両者の対立は、悲しむべきことである。対立する前にSTAP現象が真実かどうか、科学的にじっくり検証してほしいものである。それができない一因は、マスコミ報道にあるかもしれない。研究課程に瑕疵があったことは事実であり、科学者として行ってはいけないことをしたことも事実である。なぜならSTAP現象が真実であったとすれば、素晴らしい成果なのだから・・・
(吉村 やすのり)