小中高生の自殺の増加

 厚生労働省によれば、2025年の大人を含めた全体の自殺者数は統計開始以降初めて2万人を下回りました。一方、少子化が進む中でも、小中高生の自殺は2年連続の過去最多となっています。NPO法人ライフリンクの調査によれば、辛い気持ちを抱えた子どものうち、死にたいや消えたいとほぼ毎日考える子が約4割います。自殺を考えるほど苦しんでいても、SOSを出せない子どももいます。

 死にたい気持ちの相談先として生成AIが50%に上る一方、家族など身近な大人は14%にとどまっています。これまで誰にも相談できなかった子が生成AIに相談しています。言葉にすると気持ちが整理されて落ち着くこともあるでしょうが、AIだけでは対応しきれないことも多いと思われます。AIは自殺リスクを把握する入り口に活用しても構いませんが、最後は人間が対応する必要があります。

(2026年9月29日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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