クオ-タ制の導入

 クオ-タ制とは、議会や閣僚などの構成で性別や人種などの偏りが出ないように、あらかじめ一定比率を割り当てる制度のことをいいます。主に政策決定の場で、男女の比率に偏りがないようにする仕組みのことを示します。積極的な国は国会議員の比率を憲法や法律で規定したり、政党が綱領などで候補の比率を定めたりしています。
 世界的に女性リ-ダ-は増え、存在感も増やしています。女性議員がここ20年着実に増えて、女性リ-ダ-を支える環境が少しずつ整備されつつあります。諸外国では、官僚の女性比率も上がっています。しかし、わが国は女性の政治参画はまだまだです。政治の世界のみならず、社会や経済界においても女性の活躍が期待されていますが、クオ-タ制の導入は難しい状況です。日本産科婦人科学会においても、女性代議員の数を増加させようと努力していますが、5%に満たない状況です。学会にクオ-タ制を導入することも早急に考えなくてはいけません。

(2015年11月8日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

 

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。