プラチナくるみんとは、仕事と育児の両立支援に熱心に取り組む企業のうち、トップクラスの実績を挙げている企業を厚生労働省が認定し、税制面などで優遇する制度およびその認定マ－クのことです。次世代育成支援対策推進法、（次世代法）の改正にともない、今年の4月から実施されています。女性が仕事育児を両立しやすいことはもちろん、男性の育児を後押しし、働き方を見直すことが認定のカギを握っています。少子化対策だけでなく、女性の活躍推進のために重要です。
プラチナくるみんの認定には、以前のくるみんに比較してより高い水準が求められます。例えば、男性の育児の場合、くるみんの条件は行動計画の期間中に育児休業1人以上ですが、プラチナくるみんであれば、休業取得率は13％です。長時間労働を見直し、有給取得を促す策の基準もあります。男性を含めた働き方を見直さないとなかなか取得できません。プラチナくるみんの認定基準は、長時間労働にも踏み込んでいます。フレックスタイム制や残業の原則禁止などの制度の導入も必要となります。
（2015年8月3日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
