介護のIT化

 介護現場でITの活用が広がっています。尿意のレベルを検知できるセンサーを導入したり、マイクロ波を活用して居室の高齢者の状態を離れた所から確認できるようになります。IT化により、遠隔見守りで職員による介助や巡回を効率化し、人手不足が深刻化する現場の負担を軽減、サービス向上につなげようとしています。
 排尿センサーは入居者の下腹部に固定して使います。体内に向けて発信した超音波の反射から、尿意がどの程度の段階かを測り、タブレット端末などに送信します。適切なタイミングで排せつ介助ができるため、介助の回数を約2030%減らせるほか、尿取りパッドの使用数を約30%削減できるとされています。居室や浴室でマイクロ波を使う見守りセンサーも導入できます。センサーを使うと、入居者の様子を離れた所から見守ることができ、巡回の回数を減らせます。人材不足を補うため、介護事業者はIT化による業務効率化を図っています。

(2016年11月23日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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