児童虐待―Ⅱ

児童相談所の役割

 児童相談所(児相)とは、親らが子供に殴るなど暴力をふるうほか、心理的や性的にひどく扱ったり、育児をしなかったりすることなどを示します。増加の理由は、後を絶たない痛ましい事件を受けて世の中の関心の高まった他、2年前から虐待を受けた子どもの兄弟も心理的虐待児として児相が対応する対象に含めたからと考えられます。早期に対応して深刻になるのを防ぐ目的で、対象は広がっています。7月には児相に24時間つながる全国共通ダイヤル189も出来ました。
 通報を受けると、すぐに職員が調査に入ります。原則として、48時間以内に子供の安全を目で見て確認することになっています。安全な生活が脅かされていると判断された時は、一時的に親から離して保護することもあります。支援が必要な家庭には、児相や自治体の職員らが安全と分かるまで関わることになっています。児相や医療機関、警察などでつくる要保護児童対策地域協議会(要対協)というネットワ-クで情報を交換しながら支援します。

(2015年10月9日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

 

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。