児童虐待の実態

 全国の児童養護施設で暮らす子供は3万人弱であり、このうち60%近くが親などから虐待を受けた経験のあることが厚生労働省の調査でわかりました。児童虐待対策の強化で児童保護につながるケースが増えており、虐待で心に傷を負うなどした子どものケアが課題となっています。

 児童養護施設で暮らす子どもの入所理由のトップは、虐待で37.9%を占めています。入所している子どもの6割は、親から虐待を受けた経験があると述べています。虐待の種類別では、食事を与えないなどのネグレスト(育児放棄)が637%で最多で、殴打されるなどの身体的虐待42.0%、暴言を吐かれるなどの心理的虐待21.0%、性的虐待4.1%と続いています。

(2015年1月17日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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