周産期医療―Ⅵ

分娩施設数の推移

 わが国の分娩は、そのほとんどが医療機関で取り扱われているが、海外での周産期事情と異なり、約半数が病院で、半数が診療所で行われていることは広く知られている。この15年あまりの間に、分娩を取り扱っている診療所は43%、病院は39%減少し、この分娩施設の減少の速度は出生数の減少速度をはるかに上回っている。分娩難民という言葉が聞かれるようになって久しいが、国民にとって分娩施設の減少が周産期医療の危機の身近な微候として捉えられている。

(吉村 やすのり)

 

 

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