周産期医療―Ⅷ

女性医師の割合

 現在の産婦人科診療特に周産期医療は、多くの男性医師、特に40歳代から60歳代の医師が担っています。これまで男性が多数を占めていた産婦人科医は、現在40歳代の世代を境に女性医師が多数占めるようになっており、その構成が大きく変貌しています。今後は、女性医師が多く男性医師が少ない世代が周産期医療を担っていくことになります。
現在の周産期医療体制を維持していくためには、それぞれの地域で分娩取扱医師が安定的に勤務している分娩取扱施設を地域の妊産婦のニ-ズに応じて確保する必要があります。その際、それぞれの施設の勤務条件が、産婦人科医にとって、特に女性医師にとって継続勤務可能となっているかどうかが、非常に重要な要素となると思われます。病院や診療所を問わず、当直回数、拘束時間の軽減により、勤務の弾力化に努めなければ、地域における妊娠分娩環境の安定的確保は困難なものとなります。

(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。