大学生就職内定率

来春卒業予定の大学生の就職内定率は68.4%であり、最低だった10年度から4年連続で回復しています。リーマン・ショック前の2008年の水準には及ばないものの、徐々に近づきつつあります。男女別では、女子が69.4%、男子が67.6%で女性が上回っています。女子は職業意識や留学意欲も高く、グローバル人材を求める傾向がある最近の企業の採用につながりやすいと考えられています。

 女性の就業率の向上は、女性活躍の場の拡大につながり重要なことですが、わが国の場合女性の就業率や大学進学率が高くなると、平均初婚年齢が上昇する傾向にあります。また、女性の労働率が高くなると出生率が低くなる傾向も見られます。これを欧米並みに近づけるためには、一日でも早く女性が働きながら子育てができる仕組みを作らなければ、この傾向は変わらないと思われます。

(2014年11月21日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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