国立社会保障人工問題研究所が行った全国課程動向調査によれば、夫が行っている家事の割合は上昇しているものの、なお妻の半数は不満を持っていることがわかった。家事の中で夫が週1～2回以上していることは、ゴミ出し、買い物などであり、夫が担っている育児の割合は、20％前後である。妻が常勤の仕事で働いている夫の7人に1人は全く家事をしていなかった。ゴミ出しとか買い物は家事の一部ではあるものの、十分とは言えず、育児や洗濯・掃除といった家事の重要部分への積極的参加が望まれる。
夫が家事に積極的に関わっている家庭ほど、子どもを持つことへの妻の意欲が高くなる傾向もある。少子化対策は、男性の家事・育児に対する意識向上が一つの大きなカギとなる。
（2014年8月9日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
