子宮頸がんワクチンに関する厚生労働省科学研究事業に対する厚生労働省の見解

 厚生労働省は、池田修一信州大学教授が厚生労働研究班の代表として行った子宮頸がんワクチンの副作用に関する研究発表が不適切と指摘された問題で、異例のコメントを出しています。「池田氏の社会的責任は大きく、大変遺憾」としています。こうした報道が国民に対して広く伝えられないのは、大変残念なことです。
 池田教授は今年3月、マウスにワクチンを接種したところ脳に異常が起きた、などとする研究結果を発表しました。しかし、信州大学の調査委員会が「不正はなかった」と結論づけたものの、その結論は一匹のみのマウスを使った予備的な実験結果によるものでした。この予備実験の結果により、ワクチンを接種したマウスのみに自己抗体を示す陽性反応がみられたと、科学的に証明されたかのような報告がなされたことは大変遺憾であり、猛省を求めるとのコメントを出しています。

厚生労働省HP
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou28/tp161124.html

(2016年11月25日 読売新聞)
(吉村 やすのり)

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