子宮頸がん予防―Ⅰ

子宮頸がんの若年化

 子宮頸がんは、世界中で年間約45万人が罹患するとされ、日本では年間約1万人がかかっています。前がん状態の人が約10万人で、そのさらに予備軍であるヒトパピロ-マウイルス(HPV)に持続感染している方は、約100万人いると推計されています。日本において子宮頸がんの一番の問題は、30代後半から40代の最も社会で活躍しなければならない女性に罹患のピ-クがあるということです。 若い女性が発症する子宮頸がんには、ワクチンで予防できる16型と18型のHPV感染によるものが多いとされています。この16型と18型というのは、100ぐらいの型があるHPVの中でも、がんになるリスクが非常に高い高リスク型です。HPV感染自体はごくありふれたことで、現代を生きる80%以上の男女は、生涯のうち1度は感染すると推計されています。従って、1度でも性交渉の経験がある女性は、誰でも子宮頸がんになる可能性があります。

(家族と健康 宮城悦子先生 子宮頸がん予防~日本の課題~)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。