日本の生産性

 日本人の働き方の非効率さを示す指標のひとつが、時間あたりの労働生産性です。経済協力開発機構(OECD)加盟34カ国中で21位です。上位10カ国のうち9カ国は欧州勢です。日本より労働時間が長いイタリアも、生産性は上位に位置します。
 日本の労働時間は34カ国平均を下回っています。それには労働時間が短めな非正規社員の増加が寄与しています。生産性ランキングが低位から抜け出せないのは、労働時間が長い正社員の非効率さの表れだと思われます。ヨーロッパには、常勤と非常勤、フルタイムとパート、無期雇用と有期雇用という分類はありますが、「正規」と「非正規」という区分はありません。

(2016年10月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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