胃がんと乳がん検診

 市町村が実施する胃がん健診の対象年齢が、40歳以上から50歳以上に引き上げられることになりそうです。バリウムを飲むX線検査に加え、内視鏡検査を導入し、健診間隔も1年に1回から2年に1回になります。40代の胃がんの罹患率が1990年に比べ、半減していることによります。国立がん研究センタ-が4月に公表したガイドラインは、胃がんの内視鏡検査の対象は50歳以上がのぞましく、受ける間隔は、23年に1回とするとしています。
 また、40歳以上の女性に行われている乳がん検診については、これまで推奨してきた乳房を診て触る視触診を任意として、マンモグラフィ-(乳房X線撮影)だけでもよいとしています。最近では約3割の自治体が、集団検診で視触診をしていません。医師の視触診の技量に差があることや、マンモグラフィ-だけでも4074歳で死亡率が25%減少するという研究結果によります。

(2015年7月31日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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