贈与税のあり方―Ⅰ

贈与税の申告

 相続税の節税対策や子ども、孫の家計支援のために、贈与をする父母や祖父母が増えてきています。贈与税とは、財産をもらった人にかかる税で、1年間に贈与された金額について翌年、税務署に申告しなければなりません。その暦年課税の申告者数は、2014年に47万人に達し、5年前に比べ6割強増えています。
 特に目立つのが、基礎控除の範囲内で毎年無税で贈与するケースです。毎年100万円ずつ贈与すれば、10年後には無税で1000万円の財産を贈与できたことになります。基礎控除の範囲内なら申告は不要ですが、生前贈与の証拠を残すためにあえて申告する人が少なくありません。

(2016年3月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

 

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