長時間労働

 日本の正規雇用者は、20141年間で2020時間働きています。主要国では最長の水準で、長時間労働者の割合は、主要7カ国(G7)では最も高くなっています。労働基準法は、18時間、週40時間を超えて労働者を働かせてはいけないと決めています。ただ例外として、雇う側と働く側の間で約束すれば、8時間を超えて働かせることができることになっていて、実質的には制限はありません。
 長時間労働の文化が始まったのは、明治時代からだそうです。江戸時代後期の農民は、家族が生きるために最低限必要な程度に仕事を抑え、生産性が上がればお休みを増やしていたそうです。今では、生活を得るために残業している人もいるそうです。男性の長時間労働により、子どもをもつ夫の家事・育児にあてる時間は、欧米に比べ圧倒的に少ないのが現状です。これでは女性の継続的就労を望むことはできません。

(2015年10月12日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

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