高齢者に対する医療費負担増

厚生労働省は高齢者の医療負担費の引き上げを検討している。2011年に38兆67億円である自己負担分を医療費は、2025年には60兆円を超すことになる。65歳以上の医療費は全体の半分以上を占めており、高齢者の医療費の自己負担額を増やすことを導入しようとしている。現在70~74歳の自己負担は4月以降に2割に引き上げられた。厚生労働省は75歳以上の高齢者1,400万人の自己負担を2割に弾き上げることを視野に入れている。

75歳以上の医療費は1人当たり年間約89万円で、65歳未満の5倍増に達する。高齢者はさまざまな点で優遇制度を受けており、10年後には団塊世代が75歳を迎えることより、高齢者が急増する中で医療費の絞り込みは避けられない。しかし、来年春には統一地方選挙もあり、高齢者に負担増を求めるのは政治的なハードルは高い。

(2014年8月3日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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