母子感染症シリ-ズ―Ⅺ

サイトメガロウイルス

 サイトメガトウイルス(CMV)に思春期以降に初感染した場合、発熱、肝機能異常、頸部リンパ節腫脹、肝臓、脾臓腫大などの症状がでることがありますが、無症状で経過する場合も多いとされています。先天性CMV感染症あるいは巨細胞封入体症とも呼ばれます。症状は。低出生体重、小頭症、水頭症、脳室周囲石灰化、黄疸、出血斑、肝臓、脾臓腫大、聴力障害、視力障害(脈絡膜炎)、知能障害など多彩です。CMVワクチンの開発が進められているが、まだ実用化に至っていません。経胎盤感染以外のヒト感染経路には、産道感染・母乳感染・輸血・臓器移植・尿・唾液や性行為による感染等があります。

(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。