女性に優しい大学

 名古屋大学が、オックスフォ-ド大、ジュ-ジタウン大などとともに、国連女性機関から男女共同参画を推進する10大学に選ばれました。保育所や学童保育所といった環境整備に加え、女性リ-ダ-の育成プログラムに男子学生も参加させて、少数派体験をさせる取り組みなどが評価されています。名大は、研究しやすい環境整備にも取り組んできています。2009年には全国の大学で初めて、学内に常設の学童保育所を設置しています。午後9時まで延長可能で、夕食や入浴もオプションでつけられます。
 夫と離れて子育て単身赴任の女性研究者が増えると、2013年教員同士が地域の子育て情報などを共有する自主組織が発足しています。この組織からの提案で、6月には新しく建った研究棟の一角に多世代共用スペ-スができています。また、国連女性機関に、女性教員の比率を現在の15.9%から2020年までに20%に引き上げることなどを公約しています。女性限定の公募なども進めています。女性が1人だけなら個人の問題でも、数が増えれば、問題点が浮き彫りになってきます。

(2015年7月18日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)
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