日本人の平均寿命

 2014年の日本人の平均寿命は、女性86.8歳、男性80.5歳でともに過去最高を更新しました。女性は3年連続世界一、男性は前年の4位から3位になり、世界有数の長寿国であることを改めて示されました。1914年生まれの女性の半数近くは、90歳の卒寿を迎えると試算されています。がんや心臓病、肺炎、脳卒中などによる死亡率が改善したことが要因と考えられています。
 日本人の平均寿命は、戦後ほぼ一貫して伸びており、女性は1984年に、男性は2013に初めて80歳を突破しました。主な国や地域と比べると、女性は香港の86.75歳をわずかに上回り、3年連続で長寿世界一となっています。男性は香港の81.17歳、アイルランドの80.8歳に続き、スイス、シンガポ-ルと並ぶ3位です。男女ともに平均寿命が過去最高を更新したことは喜ばしいことですが、平均寿命が延びても寝たきりの状態では、本人もつらいし、家族など周囲の負担も大きくなります。日常的の介護を必要とせず、自立した生活を続けられる健康寿命を延ばすことが重要です。

(2015年7月31日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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