女性活躍推進―Ⅲ

労働力の非正規化

 わが国は、人的資源の活用が経済成長に不可欠であるにもかかわらず女性人材の育成や活用が十分にできていません。国際的にみて、日本では高学歴の女性の労働力率が低く、管理職に占める女性の割合も低いことが明らかです。また女性の雇用形態の非正規化も大きな問題です。1987年に初職が非正規の職員・従業員の割合は、男性6.2%、女性16.2%でしたが、2011年には男性33.6%、女性51.6%に上昇しています。
 非正規労働に女性が集中していることや、非正規職の低賃金の問題については、ようやく改善すべき社会問題として認識されるようになってきています。しかし、日本企業で女性人材が浪費されているという問題については、まだそれほど認識も議論されていません。海外のグロ-バル企業は、職場でイノベ-ションを起こす核になる存在として、女性人材の獲得にしのぎを削っています。

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(吉村 やすのり)

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