摂食障害―Ⅰ

拒食と過食

 摂食障害とは、食行動に異常をきたす病気です。極端に食事を制限したり食べ吐きを繰り返したりする拒食症と、数千キロカロリ-単位のむちゃ食いをする過食症の2種類に大別されます。拒食症と過食症を同一人が経験することが多くみられます。拒食後に過食になることが多く、過食の期間が長く続きます。通常拒食は少し痩せてみたいといった軽い気持ちでダイエットを始まることによっておこることが多いとされています。拒食の初期は活発であることが多いのですが、過食になると引き籠ることが多くなります。精神的、身体的要因など複合的な病因が考えられます。拒食症は本人の自覚がないことが多く、厚生労働省によると、患者の10%が死亡するとされています。
多くは思春期に起こり、患者の9割以上が女性です。2009年~2010年に厚労省研究班が全国の中学生約5200人を対象にした調査では、女子中学生の100人に2人は摂食障害の恐れがあるとされています。 女子中高生の軽い気持ちでのダイエットが拒食症や過食症につながります。これには誤った体重認識が大いに関係しています。

(吉村 やすのり)

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