摂食障害―Ⅱ

体重減少性無月経

 拒食によって体重が減少すると多くの女性が無月経になります。短期間の間に15%以上の体重減少があると、中枢性の無月経になります。中高生の長期無月経は、将来骨量の低下を招くため、適切な食事指導やホルモン補充療法が必要となります。
 食行動に異常がみられ、体重減少が著しい場合は入院管理が必要となります。小児科医、精神科医、産婦人科医による連携による治療が必要となります。しかしながら、摂食障害を専門とする医師は少なく、支援体制は充実しているとはいえません。病気が長期化することが多いため、精神科によるカウンセリング体制とともに月経周期を回復させておくことが大切です。

(吉村 やすのり)

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