わが国の医療機器

 わが国では、高額な医療機器が多く導入されています。がんを切らずに治す粒子線治療は、大学病院など全国13カ所で導入されています。年間4000人以上が新たに治療を受けていると推定されています。大がかりな施設が必要で、導入には陽子線で50億円程度、重粒子線で1500億円超かかります。患者負担も重粒子線治療で300万円程度かかります。粒子線に限らず、日本は高額の医療機器が多く導入されています。磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピュ-タ-断層撮影装置(CT)の人口あたり台数は、OECD平均の4倍に達しており、世界一です。
 市場も伸びています。国の統計では、医療機器市場は増加傾向が続き、2013年は約2.7兆円にも達しています。また、日本の医療機器は海外より高いことも指摘されています。

(2015年9月16日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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