周産期医療-Ⅴ

周産期医療体制の充実

周産期医療体制の充実により、平成14年には2,122床であったNICUは、平成23年には2,765床までに増加した。厚生労働省は、出生1万人あたりNICU25~30床を目標に整備を進めている。しかしながら、12県が出生1万人あり25床に満たない状況であり、周産期医療の提供体制にも地域格差がみられる。NICU病床数の整備にもかかわらず、NICUの供給不足している原因の一つは、低出生体重児を代表とするハイリスク新生児の絶対数の増加である。さらには、ハイリスク新生児の予後が改善したために、新生児集中治療の対象者が増加すると同時に、NICU滞在日数が増加したためである。

(吉村 やすのり)

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