インフルエンザワクチン

 日本では例年、11月下旬から12月上旬にインフルエンザの流行が始まり、1月~3月ごろにピ-クを迎えて、4月~5月ごろにかけて患者数が減少します。インフルエンザウイルスの種類は、A型、B型、C型に大別され、A型とB型が大きな流行をもたらします。ウイルスの感染力は強く、くしゃみせきの飛沫から感染する他、感染者が触れたつり革やドアノブなどに接触してうつることもあります。日本では、毎年約1000万人が感染するといわれています。
ウイルスA型としては、H1N1H3N2A香港型)が流行をもたらしています。B型は遺伝子の系統で呼ばれ、たとえば山形県で最初にみつかったタイプに山形系統という名前が付いています。従来型のワクチンはA型の2つに加え、B型の山形系統とビクトリア系統のいずれか一方を選び、計3種類に対応するワクチンを製造していました。しかし、今年からB2系統とも含む4種類に対応した4価のワクチンを使用することになっています。インフルエンザワクチンは、国の健康保険が使えないので、接種費用は医療機関によって異なります。数千円程度ですが、昨年より5001000円程度値上げしている医療機関が多いようです。

(2015年11月22日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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