国内でついにジカ熱

 ブラジルに滞在していた高校生がジカ熱に感染しました。国内で感染者が確認されたのは、世界保健機関(WHO)が21日に緊急事態を宣言して以降では初めてです。20日に37度台後半の熱が出て、22日に発疹が体に出たそうです。国立感染研究所による検査で感染が確定されました。
 ジカ熱は、主に蚊が感染者からウィルスを含んだ血液を吸い、別の人を刺すことで感染が広がります。8割は症状が出ません。ただ妊婦が感染すると、小頭症の子どもが生まれる可能性が指摘されています。そのため、妊婦には流行地域への渡航を極力控えるべきです。このジカ熱感染で問題になるのは、妊婦のみです。国内で感染が拡大するリスクは低いし、感染してもそれほど重篤な症状を示しません。現在、妊娠している女性、妊娠している可能性のある女性はもちろん、渡航する際には蚊に刺されないようにすべきですが、控えることが大前提となります。

(20162月26日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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