被災県の心の健康

 厚生労働省の研究班は、東日本大震災の被災者の心の健康状態に関して追跡調査の結果を公表しています。宮城県民の調査では、震災後の心の健康状態は全体的に改善していますが、悪化したままの人も多く二極化の傾向がみられています。
 心の健康度の指標について、良好と判断できる人は11年夏秋は46%でしたが、15年春秋は57.8%と10ポイント以上改善しています。全国平均の66.7%よりは低いですが、被災者の多くで心の健康の改善がみられています。気分・不安障害があるなどの心の健康度が悪いと判断できる人は、11年夏秋は18.4%でしたが、15年春夏14.3%と少なくなっています。しかし、全国平均の10%より依然高いままです。ストレスを感じているなどやや悪いと判断できる人は、15年春秋で24.6%になっています。

(2016年3月9日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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