シニアの骨折と転倒

 65歳以上の人が怪我をする場所で最も多いのが、安全と思われがちな家庭内です。国民生活センターの調査によれば、約8割が家の中でした。具体的には、階段の段差でつまずく、足がもつれて家具にぶつかる、靴下がひっかかり転落したなどです。若い頃は問題なかったちょっとしたことが、転倒・転落の原因になっています。怪我の内容をみると、516件のうち骨折が2割を占めています。
 これらシニアの骨折や転倒は、ほとんど歩行障害から生じます。年を取るにつれて足腰が衰え、歩くことすらおっくうになる人が多くなります。そんなシニアの歩行を支える下着ができています。当て布で膝や股関節を安定させ、弱った筋肉を支え、動きやすくしてくれます。歩行しにくいなどと感じたら、機能性下着をはじめ、使いやすく工夫された商品などの力を借りることが大切です。

(2016年5月12日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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