通級指導とは

 通級指導とは、授業中に席でじっとしていられないといった発達障害の小中学生の学びを支えるため、一部の授業を別室で行うことをいいます。通級指導は小中学生が対象です。週に12回、所属する通常のクラスを離れ、友人との折り合いのつけ方や自分の障害の特性などについてグループや個別の指導で学びます。同じ学校の別の教室か、他校で専任教員の指導を受けます。
 障害のある子の教育では、知的障害の子らを対象にした特別支援学校や特別支援学級があります。通級指導はコミュニケーションが苦手などの発達障害がある子や、視力や聴力に比較的軽度の障害がある子らが対象です。文部科学省によると、通級指導を受けたのは1%弱にあたる約9万人であり、年々増加しています。発達障害と診断される子の増加を受け、専任教員を追加配置されています。今後10年間で専任教員を8,900人増やす方針ですが、日本には小学校と中学校合わせて3万校ほどあり、あまりにも少ないと考えられています。

(2016年11月4日 朝日新聞)
(吉村 やすのり)

カテゴリー: what's new   パーマリンク

コメントは受け付けていません。