2018年と2020年問題

 この四半世紀で、18歳人口は4割減っています。戦後2度目のピークだった1992年には205万人でしたが、2008年以降は120万人前後で安定していましたが、2018年を境に再び減少し、2030年代初頭には100万人を下回ることが予想されています。つまりこれから十数年で、18歳人口が約20万人減ることになります。すでに、私立大学の4割強が定員割れの状況の中、18歳人口がさらに減少することで、学生確保を巡り、大学間の競争はさらに激しさを増すことが予想されます。
 大学関係者の間では、2018年問題と2020年問題が大きな話題になっています。前者はこれまで10年間、ほぼ120万人で安定していた18歳人口が減少期に入る節目の年で、後者は2020年度から始まる入試改革のことを指します。2020年度から、現在の大学入試センター試験に代わる共通テストとして大学入学希望者学力評価テストが実施されることになっています。十分な知識・技能を有しているかを問いつつ、思考力・判断力・表現力を中心に評価するテストになります。

(2016年11月10日 毎日新聞)
(吉村 やすのり)

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