明治安田生活福祉研究所の調査によれば、結婚・出産に関して、「結婚したい」と答えた20代の女性は、59％と2013年の調査より23.2ポイント減りました。30代女性が同14.6ポイント減だった結果と比べても、20代女性の意識の変化が際立っています。独身である理由は、「結婚したいと思える相手がいない」が21.7％でトップでした。「仕事（学業）に打ち込みたい・仕事が楽しい」も19.7％を占めています。高学歴の女性が増え、結婚を考えるタイミングが遅れており、女性の平均初婚年齢は29.4歳と晩婚化が進んでいます。
女性と同様に男性の結婚願望も薄れています。20代男性で「結婚したい」と答えた人は38.7％と、3年前と比べて28.４ポイント減っています。恋人がいる割合も大幅に減り、約4人に1人となりました。独身でいる理由は女性とは異なり、経済的な面が大きいと思われます。年収が高いほど恋人がいて結婚願望が強い傾向がみられます。一定の年収がないと恋愛・結婚に前向きになりにくい傾向がみられます。経済的要因が、男性の意識や行動に大きく影響しています。
（2016年11月12日 日本経済新聞）
（吉村 やすのり）
