未来の保険

 保険会社が未来の保険づくりを始めています。最新のITを活用し、運動のデータから病気の発生を算出し、その結果により保険料が変わる医療保険です。健康状態や運動への取り組みで保険料が変わる保険の開発には、血圧や血中脂肪、肝機能などのデータの蓄積が必要となります。検査結果と病気の罹患率は、密接に関係していると考えられます。毎日の運動や食生活で数値が改善したりすれば、病気にかかる確率も大きく変わります。
 運動時間や1日あたりの歩数、健康食品の購入などの体質改善への取り組みを点数化し、ポイント数に応じて翌年の保険料が変わる仕組みです。保険がリスクへの備えから、健康を促す役割に変わることにもなります。ITの進展が可能にした未来の保険には、健康の維持といった全く新しい側面が備わっています。

(2016年11月15日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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