看護師における働き方改革

看護職場は、36524時間休みが許されない過酷な環境であり、夜間勤務も多く子育てしながら働くのは難しいとされてきた。看護師の人的リソースの不足もあり、いろいろな働き方改革がなされている。外来での日勤業務だけなど子どもを産んでも働き続けることができる職場環境の改善ができている。院内保育所や夜間対応の保育制度を始めている病院もある。6歳までの子を持つ看護師は時短勤務が可能で、夜勤も月3回程度に抑える制度も考えられている。

 看護師は2人目、3人目を出産される方々が多い。そして子どもを産んだ後、職場復帰されるのも多い。これは一つに勤務体制がしっかり決まっていることによる。残業ゼロの徹底化がよく行き届いている。日本看護協会におけるワークライフバランスの推進も大変効果的である。夜勤も前もって決まっていれば、夫との間で計画を立てることも可能である。こうした制度は、医師側には応用されていないのが現状である。このためには看護師サイドにみられるようなチーム医療の導入が不可欠である。患者も主治医制に別れを告げなければならない。

(2015年1月19日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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