フレックスタイム制とは

労働者自身が一定の定められた時間帯の中で、始業や就業の時間を決定することができる変形労働時間制の一つです。現行法では1カ月あたりの労働時間をあらかじめ決めて、その範囲内で1日の労働時間を選ぶことになります。たとえば、ある日は仕事を6時間で終えて夕方から買い物に行ったり、別の日は午後出勤して深夜まで働いたりするなど、柔軟に労働時間を決められます。
 幼稚園への送り迎えがある子育て世帯のほか、両親を介護する世帯でも働きやすいよう導入する例が多くなっています。厚生労働省によると、日本での普及率はいまだ5%台にとどまっており、労働力人口の拡大を目指す政府はフレックス制を奨励する方針にしています。就業を一定の時間義務付ける「コアタイム」と呼ばれる時間を昼前後に設ける企業が目立ちます。時間は34時間が多く、コアタイムを重要事項の伝達や打ち合わせの時間に充てています。一方で、自由に選べる労働時間をフレキシブルタイムと呼びます。

(2015年4月21日 日本経済新聞)
(吉村 やすのり)

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