人工妊娠中絶とピルの使用との関連

 各都道府県の中絶率と経口避妊薬(ピル)の売上錠数から、人工妊娠中絶とピル使用料の関連が調べられています。人工妊娠中絶が少ない関東、中部、近畿地方では、使用量が多く、ピルの使用量が多いと、中絶率は有意に低いということが明らかになりました。
 都道府県別のピル使用量は、東京都が飛び抜けて高いのですが、全体的には都市部で多く、地方で少ないという傾向があります。人工妊娠中絶とピル使用量との間に有意な負の相関が見られています。若年者への教育、学校での性教育の充実、市民への避妊法の教育、また医師へのピルの積極的な処方への教育が必要であることがお判りいただけると思います。

 

201551日 家族と健康)
(吉村 やすのり)

 

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